「まわれ!タカハシ」臨時増刊号 めばえ
1988年頃、瞳水晶発売後に作成されたと思われる本CDには安藤秀樹、片桐麻美、遊佐未森、鈴木祥子、計4人の作品が収録されている。合計13曲が収録されているのだが、遊佐未森は1stアルバム「瞳水晶」より"瞳水晶"、"Happy Shoes"そして"水夢"の3曲が選ばれている。2つ折りになったジャケットの内側には各ミュージシャンの紹介文が載っている。多分、Epic Sonyのプロモータが書いたと思われるのだが、遊佐未森の紹介文のみ、遊佐風の(?)のんびりした文章になっている。
他の紹介文がミュージシャンを第3者の目から見た紹介なのに対して、のんびりとした平仮名を多用し、一瞬遊佐本人の文章と思わせる辺りは、遊佐未森売り出しの一種の戦略だったのであろうか?(深読みし過ぎだろうか?)写真は切手位の大きさで顔写真が載っているが、他でも使われているもので珍しくはない。
このCDで嬉しいのは「瞳水晶」のデザインを担当していた宮崎幸生が本CDを手掛けており、裏ジャケットには「瞳水晶」の裏ジャケットにあった、ベジエ曲線に文字を載せていくデザイン手法が取られている。又、「瞳水晶」の歌詞カードの歌詞の下の部分の一筆書きを多用したマークと同じ手法のマークが載っている。アルファベットのmebaeをアレンジした文字も中々良い雰囲気を出しており、一瞬「遊佐のプロモ盤か!?」とぬか喜びしてしまった位である。
「まわれ!タカハシ」Vol.1
遊佐未森のデビュー曲「瞳水晶」が含まれる記念すべき本CDは新販促部長のデビューにも重なるという御目出度いもの。(?)
解説は茶色系の2色刷りで紹介の写真の部分には「瞳水晶」EPのジャケット写真が使用されている。
「“あきないたいくつ”はこれからの感覚派人間にとって大切なテーマです。」というのが説明文の冒頭にあるが、「あきないたいくつ」が「”」で囲われ、さらに傍点まで振ってあるという強調ぶりである。このテーマは「空耳の丘」の頃にはすっかり見掛けないが、当時は大変強調されていたのであろう。
ジャケットの写真がインパクトあり過ぎて怖いが、裏面の写真はセンスが良い。
「まわれ!タカハシ」Vol.5
「窓を開けた時」Track 6
「まわれ!タカハシ」Vol.9
本CDには全16曲が含まれ、遊佐は「地図をください」が収録されている。
写真は「地図をください」CDsの部分を使用している。解説がちょっとそっけない。「日清カップヌードル1989冬編CFイメージ・ソング『地図をください』もうこれだけで、遊佐未森の注目度がおわかりいただけると思います。」これだけ。(笑)
なお、この作品の裏ジャケットには各ミュージシャンの名前がデザイナーの手書きで書かれているが、どうも「Mimoii Yusa」と書いてしまっているような気がするがどうなのであろう。?
「まわれ!タカハシ」Vol.11
「0の丘∞の空」Track 5
「まわれ!タカハシ」Vol.12
男性の背中の写真に手書きのイラストを合成しているという謎のデザインのジャケットの本CDは佐野元春、安藤秀樹、GONTITIらの作品が収録されている。遊佐は「0の丘∞の空」がTrack7に入っている。
ジャケット内の遊佐の写真は「0の丘∞の空」CDsのジャケットの流用である。
「まわれ!タカハシ」Vol.15
「暮れてゆく空は」Track 3
「まわれ!タカハシ」Vol.16
「暮れてゆく空は」Track 7
「まわれ!タカハシ」Vol.18
「Silent Bells」Track 12
月刊シラカワ Vol.8
「夢をみた」Track 3
NEW 月刊シラカワ Vol.11
「ONE」Track 11
NEW 月刊シラカワ FINAL
本CDは全13曲収録されており、5thアルバム「モザイク」より"空"、"シリウス"の2曲が遊佐の作品として収録されている。
ジャケットにはシラカワ氏本人と思われる人物とバブルガムブラザーズの2人とが写っている、2つ折りのジャケットに8つ折りの紹介文と歌詞カードが挟まっている。収録されているミュージシャンのアルバム、又は写真の下に紹介文が記載されている。
記載されている写真は「モザイク」のジャケ写で余り面白くない。遊佐の隣はFence Of Defenseが載っているのであるが、収録曲が「時の河」の為か、TV東京で放映していたTVアニメ「三国志」のオープニングで使われている事が記載されている。遊佐は"空"(「三国志」のエンディング)が収録されているのに、こちらの方はその解説は何故か無しである。
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