未森さんについて

 私と未森さんとの関係はと言えば。いや、私が一方的なファンだという以外は、まったくの無関係ですが(^^;。一番パワーの落ちていた(爆)アルバム「モザイク」で失望して、しばらく遠ざかっていたのですが、世間では「アカシア」の出ていた頃に「水色」を聴いてから、またファンに舞い戻ったという、その程度の「コアじゃない」ファンです。だからまたパワーが落ちたら、ファンやめちゃうかもしれない(^^;。ただ、そういった距離をおいたファンだからこそ、見えてくる何かがあるのではないかとも思っていますが。

 未森さんとの出会いは例に漏れず、コマーシャルソングにもなった最も有名な曲(笑)「地図をください」をFMで聴いたことなのです(しかし、なにゆえ未森さんとシュワルツェネガーだったのだ、日清製粉(^^;?)が、アルバムを買ってみるとデビュー曲の「瞳水晶」や「窓を開けた時」なども知っている歌だったことを思い出します。というよりは「探していたけど誰が歌っているのか分からなかった曲」だったんですね、「瞳水晶」は。最初から趣味は合っていたということでしょうか。

 だいたい、初期の未森さんの「ソラミミ楽団」というコンセプトと、失われた故郷(ゲマインシャフト?)に対する憧憬みたいなのが好きだったのですが、4枚目のアルバム「HOPE」でちょっと路線がずれてきて(でも一番好きなアルバムだったりする(^^;)、5枚目の「モザイク」で完全にどこにでもあるポップスになっちゃった(^^;。それで聴かなくなったんですね。「モザイク」は後半の「プログレ(爆)」部分も大失敗だったと思うし(^^;。やっぱし、外間隆史さんが抜けたのが大きかったのでしょう。「モザイク」のメインの作曲は、「OK、ここで割腹するわ」と歌って本当に自決しようとした戸川純(^^;の愛人ということでもお馴染みの中原信雄(^^;なのですが、やはり噛み合いが悪いようです。もっとも、私が最も好きな「雪溶けの前に」という歌は、中原さんの曲なのですが(^^;。

 で、蛇のように長い夢(^^;のような「脱皮期間」を経て、最近の未森さんは、以前の匂いを残しながらも「自分のやりたいこと」を表現できる、安定した歌手になっています。歌も上手になったしね(^^;。外間さんとのコンビを復活させたり(アカシア)、「Nightnoise」とのセッションに頼ったり(水色、roka)もしてレベルを保とうと奮闘していたのですが、ようやく肩の力も抜けてきたようです。レーベルも移籍したことでもあるしね(^^;。

 最近の未森さんはメジャー化を狙っているようなフシもあるのですが、なかなかですね(^^;。アルバム「アカシア」ではスピッツの草野マサムネの曲を入れたり、「たしかな偶然」(シャンプー)、「roka」(自動車)、「タペストリー」(ポテトチップス)などと、立て続けにCMタイアップもしているのですが、別段たいしてヒットしている様子もないし(^^;。身の回りに「遊佐未森」と聞いてみても、半数が「知らない」、半数が「まだ歌っていたの?」という反応(爆)だし。彼女は、このまま「知っている人は知っている、年中同じようなことを歌っているアーチスト(^^;」という「谷山浩子」のような地位を継続していくのではないかとも思います。

 CBS-SONYからTO-EMIという、メジャー筋のレーベルに所属していることもあって、わりかし未森さん関係の出版物って多いし、音楽雑誌からの情報も豊富です。Webページによる情報も、オフィシャルを含めて、多種多様活発に提供されているようです。だから、このページでは、私の個人的な趣味と解釈に絞った、「私は未森さんを(勝手に)こんな風に聴いてるんだけど…」というような情報を提供するようにしたいと思います。ご容赦のほどを。

 彼女についての記事から、音楽性の似た方向のアーチストについての情報も、よく仕入れました。ただ「シュネル・フェンスター」は好みに合わなかったけど(^^;。「水色」と「roka」で音楽性の中核を担っている、ウィンダム・ヒル・レーヴェルでお馴染みの「Nightnoise」なんかは、すっかり私もファンになってしまいました。また、未森さんは「zabadak」や「nav katze」との結びつきもありました。類は友を呼ぶというわけなのですね(^^;。


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