The Soramimi Rock Music Museum

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空耳音楽博物館管理人の日記帳(1999年4月)


1999年5月

1999.4.30

 さて、遊佐未森のライヴも一段楽してほっとしている今日この頃であるが、一点だけ気になる事がある。
 東京公演なのであるが、世間様で一等席とされている客席中央前方の反応が異様に悪いのだ。私はPA席後方という私的に一等席で観ていたのである。照明卓の後ろ辺りに居るのがどうも、某Producer女史らしい。脱線した。
 中盤から段々客が乗ってきて、御起立も増えてくるのであるが、見事に両端の客ばかり。まるで客席に線でも引いてある様である。で、終盤でも中央の1/3程度から後ろは立っているのだが、前方がどうにも静かである。

 騒がしく、乗って、立って観ろ、という事を言いたいのではない。
 席の分配の事である。大別して、ソラミミ倶楽部優先、HOT STUFF優先、一般販売、そして、スポンサー系であろう。
 サンプリング数が少ないので、あくまでも推測でしかないのであるが、前方の一等席はスポンサー系に大量に割り当てられているのでは無いかな。?そりゃ、スポンサーは大切である。が、熱心なファンを余りにもコケにした配分をしていると何時か痛い目に遭うと思う。

 初めて日本にROLLING STONESが来て、熱心なファンがスタンド席に押し込められ、ロックは大して知らないような客がアリーナ席に溢れていた。世間的には「興業は大成功」なのかも知れないが、私はそんなのは認めないぞ。

1999.4.29

 自由ケ丘に出撃。

 今日の購入CD「Softs / SOFT MACHINE」「BBC Radio 1 Live In Concert / PAICE ASHTON LORD」

1999.4.28

 某バンドのマネージャーNさんより「取り敢ず2000円ならばKINKSのMT買っておいて」との連絡。矢張り壊れている人は違う。

1999.4.27

 今日はAREPOSのライヴであった。

 今日の教訓「大袈裟過ぎることは止めましょう。普通の人には脅威です。」

1999.4.26

 最後は大阪の難波の中古レコード屋を回って来た。(馬鹿)

 今日の購入CD「Tricot / eEYO」

1999.4.25

 さらに何故か和歌山の中古レコード屋を回っている。(爆)

 今日の購入LD「Picture Hope / 遊佐未森」「東京Book / 遊佐未森」

19994.4.24

 何故か今日は四日市の中古レコード屋を回ってみたりして。

 今日の購入CD「イマジネーション通信 / 原マスミ」「Home / ADI」「X Communication / BRAND X」「Satori / FLOWER TRAVELLIN' BAND」「Made In Japan / FLOWER TRAVELLIN' BAND」

1999.4.23

 今日は名古屋の千種で中古レコード屋を回ったらDAIAMOND HEADの「Borrowed Time(18P2-2746)」をGET。珍しい盤では無いが、これは名盤である。KINKSのMTを発見したが、KINKSなら何でも買うと豪語している某バンドのマネージャーのNさんはこれを必要としているのだろうか。?

 今日の購入CD「Borrowed Time / DAIAMOND HEAD」

1999.4.22

 とまあ、音楽に関係の無い話題が続いていたのであるが音楽業界にも似た話はある。健全な遊佐ファンには余り縁が無いであろうが、中古レコードでプレミアがついている物がある。何故か我が国では洋楽でも(時代によって違うが)日本盤が珍重されている物がある。確かに英語タイトルに強引な邦題をつけて、日本語解説を付け、さらに数が少ないとなれば珍しいとも言える。で、この強引な邦題であるが、レコードジャケットに直接入れる訳には行かないので、我が国独特の「帯」に書いて付けたのだ。CDでも脇にタイトルと宣伝文句が付いた紙が付いているが、これと同じような物がレコードにもあったのだよ。(老)
 当然中古レコード屋では帯が付いている方が高い。まあ、帯からは音は出ないが、コレクションとしてはオリジナルに近い方がマニアとしては嬉しいのである。
 帯が付いているだけで何千円も値段が違うので「帯だけ作って付けてあげようか」何て事が冗談で雑誌に書かれてしまう。まあ、冗談だと思う。帯を印刷するといっても数本作るのでは割高だし、100本作っても100枚同じレコードの在庫があることは無いからだ。

1999.4.21

 (1999.4.20の続き)ここまでは受け売りである。で、これで思い出しのが私が若いころ使っていた真空管の話である。何とリマークはこの時代からあったのだ。真空管は部品の規格がある。例えば「6L6GC」と言えば色々なメーカーがその性能が出る真空管を作っていた。
 規格が同じでも真空管は物理形状や材質が性能、寿命に直結する。メーカーの作り方によって性能が実は違うのだ。うるさい真空管オーディオマニアだと「やっぱりWestern Electric」とかアンプで使う真空管の銘柄にこだわるのだが実際に音も結構違うのだ。
 そうくれば、リマーク屋のお出ましとなる。手抜きメーカーの真空管を銘柄を消して一流メーカーの銘柄を入れてしまうのだ。さらに、真空管の空箱を集めておいて、一流メーカーの箱に入れ直すのだ。恐ろしいことに銘柄を打ち直してくれる会社というのは日本にあったらしいぞ。箱だって簡単にコピーが作れるのだ。白箱(オリジナルの箱が無くなった場合に同じ大きさの箱に入れるが、大抵は白い紙箱に型番をスタンプしているだけ。箱の色でこの名称になったのだろう)か、元箱か、とこだわってもちゃんと落とし穴は用意されているのであった。
 最も真空管は透明ガラスで出来ているので中の電極の構造が分かる。だから勉強をしているマニアには「このメーカーの電極の形と違う」と気づかれてしまう。しかし、CPUなんて黒いパッケージだから中身を見る訳にも行かない。

 何事も歴史は繰り返す。マニアと騙そうとする悪徳業者との戦いも永遠に繰り返すのか。

1999.4.20

 (1999.4.19の続き)しかし、350MHzのCPUに「400MHzでも動きました」と札を付けても簡単に売れる物ではない。仕様外なのだから。そこで、CPUに書かれている「350MHz」の文字を消して「400MHz」と書き込んだのだ。これだとさっぱり分からない。
 客が「450MHzで動かないぞ」と言っても「元から400MHzのCPUですから動かなくて当たり前です」と却下出来るのだ。はっきり言って一種の詐欺だが、確かに仕様外であるので詐欺を立証するのは難しい。
 CPUは「バルク」と「リテール」とある。「バルク」は化粧箱が無くて部品だけ。説明書、保証書も無し。店が保証する。「リテール」はちゃんと化粧箱に入っていて、メーカーの保証もついている。
 じゃあ、リテールを買えば良いじゃないか、と思うがこれだって危ない時がある。封印があるわけでは無いので、中身のCPUを細工してからシュリンク(外のビニール)をかけ直すのだ。シュリンクは高周波加熱器とドライヤーさえあれば幾らでも奇麗に出来る。何故か「リテール」にも平行輸入品とでも言うべき商品がある。まあ、CPUは国が違っても同じだからパッケージが違っても動く筈であるが、どうにも並行輸入には怪しいのがあるらしい。(続く)

1999.4.19

 最近の秋葉原ではAT互換機屋が増殖している。平たく言えばコンピュータのパーツ屋である。これらは採算が取れているかは怪しいが兎に角増えている。さて、ここで売られているCPUは真っ当な物か。?
 商品が盗品か、という事ではない。今日のお題は「リマーク」である。
 400MHz動作と書いてあるCPUは実は余裕を持ってそれより速く動かす事が出来る。車の速度計は180Km/hまでしか目盛りは無いが、実はそれ以上スピードを出すことが出来るのに似ている。公道での100Km/h以上での走行は違法行為であるが、CPUは幾らで動かしても構わない。で、400MHzのCPUを無理矢理例えば450MHzで動かしてしまうのだ。これをオーヴァークロックと言い、AT互換機ユーザでやる者が絶えない。最も、仕様外の動作なので動かなかったり、部品を壊したりする。
 さて、CPUは動作可能クロックが高いほど高価である。ここで悪知恵者が考えた。350MHzのCPUを400MHzのCPUとして売れば儲かると。350MHzのCPUであれば400MHzで動かしても結構動くし、動作確認をしても数万円高く売れるのだから悪くない。(続く)

1999.4.18

 かつて「ガリ版」が印刷を変え、学校の出版物を変えたと言われた時代があった。コピーが無い時代は「印刷物」は貴重なものであり、活字に出来る物には限りがあったのだ。何かを皆に伝達をしたくても、印刷物を配るなんていうのは贅沢な事であったのだろう。「ガリ版」は文字を書きさえすれば「印刷物」が出来るようにしたのだ。

 次の時代には「活字」が貴重であった。美しい活字と組版は職人技であり、素人が何かを出版したいと思えば、多額の出費を強いられていた。これを素人に開放したのはDTP(Desk Top Publishing)である。美しい組版とは全く言えないが「活字」を民衆に開放したのだ。ここでまで来ると、DTP技術の向上に従い、出版社の印刷物に近い水準の物を素人が作ることも不可能で無くなってきた。

 そして、最後は「販路」である。作った本は誰かに読まれなければならない。自主製作では流通経路も極めて限定され、大手とは雲泥の差である。

 しかし、internetはその販路も変えてしまった。超大手企業と同じ土俵で作成物を配付できるのだ。これが音楽批評に与えた影響というのは限りないと思う。何時かこれをネタに色々考察したいと思う。

1999.4.17

 ところで、この「慣例」に異議を唱えた男がいる。多分、この日記帳を読んでいる人の大半は知らないと思うのだがKING CRIMSONのRobert Frippである。これはFM東京出版が出した、「キングクリムゾン」というディスコグラフィ本に対して「ジャケット写真やバンドの写真が権利者に無断で使われ、パブリシティ権の侵害である」という訴訟である。
 確かにこれは微妙な所だ。しかし不可解な事も多い。
 KING CRIMSONのこの手の本は従来もあり、何故、FM東京出版の物だけが駄目なのか。出版、言論の自由の侵害ではないか。等々の点である。
 東京地方裁判所ではFripp勝訴、FM東京出版は賠償金と出版した本の回収が命じられた。
 高等裁判所ではFripp敗訴。棄却された。

 どちらの言い分にも頷く点はそれぞれある。今回の東芝EMIの考えている事も同様に分からない。それが一番不気味である。

1999.4.16

 昨日の日記を読んで読者はどう思っているのだろう。さて、雑誌等でジャケット写真が使われているがこれらは全てレコード会社の使用許諾を得ているのか。答えは「No」である。と言うかレコード会社だって正式な使用許諾となれば口頭で「OK」と言って終わるものではない。
 レコード会社も契約をすると大変に面倒であるし、実質的な損害が出る訳でもなく、紹介に使うのだから、まあ、黙認というか、包括的にOKというか、あいまいな状態である。良い日本語で言うと「慣例」という奴だ。
 権利としてはレコード会社にあるが、それを振りかざさない状態であったのだ。

1999.4.15

 今日のお題は宇多田ヒカルである。以前、あるweb siteが良い仕事をしていた。が、ここに「自主規制」を求めた会社がある。その理由は良く分からないのであるが、Tower Recordのweb siteにも「指導」をして、ジャケットの画像を撤去させていた。が、ウルフルズはジャケットの画像を使っても良いらしい。(謎)
 素晴らしい仕事だ。次は出版会社にも「指導」をして、出版物にクレームでもつけるのであろう。

1999.4.14

 仕事途中に見かける街の中古レコード兼中古ゲーム屋が知らない内に改装されていた。そういえば、数日前に看板に覆いがしてあったので、「看板を直すのだろう」と思っていたのであった。良く調べると、隣の駅の新興勢力のインチキ臭い(余りにも商品が安く、雨の日は100円引きの)中古レコード屋の系列店になったらしい。お金が無かったので、買っていないのだが、HR/HMの棚にMAGMAの同じCDが2枚あった。

1999.4.13

1999.4.12

1999.4.11

 今日は知り合いの結婚式の披露宴であった。関係者として全力を出し切った感じである。空気が抜けた感じと安堵の感じとの両方がある。
 しかし、披露宴が目白で二次会までの空き時間に世界円盤堂に行ってしまう我々って...。今日は押さえ気味でCD2枚しか買わなかった。偉いぞ。(馬鹿)
 兎に角、大イヴェントが終了したので、この日記帳も真面目な音楽とその周辺談義を再開したいと思う。そういえば未だ「庭〜NIWA〜 / 遊佐未森」を買っていないや。

 今日の購入CD「same / SALLY NATASHA OLDFIELD」「same / SHARON SHANNON」

1999.4.10

 11時頃起床。(苦笑)12時頃、結婚式の披露宴の打ち合わせに早急に出勤するようにという連絡が来る。ロケンローラーなので朝が弱くてすみません。Power Book 2400cで披露宴のプレゼン用のスライドを作る。JPEGデータを貼り付けるだけだから楽。これで明日の準備は完了。
 夕方からは渋谷egg manにてOUTER LIMITSのライヴである。正直に告白すれば、OUTER LIMITISは学生時代に数曲聴いただけである。アルバムは持っていない。加えて、所謂「Jap's プログレ」(Japという語感が悪いが良く使われている)どうにも、「美ジュアル系」の元祖とでも言うべき偏見があっていけない。(苦笑)一番槍玉にあがりやすいシンフォニック系だし。う〜。
 が、実際に観てみると私が苦手とする無為に曲が長くフレーズを連打するだけのシンフォニック系では無かった。ひたすらフレーズ連打して、良く分からない内に曲が終ってしまう様なのは苦手。今回のOUTER LIMITSは曲は長いのだが、起承転結がしっかりしていて、かつ各楽器の自己主張が強く私の得意なタイプであった。UK、KING CRIMSON辺りからの影響が強く、特にViolinがEddie Jobson状態なのは笑って許す。(笑)でも、Vocalはやっぱり「美ジュアル系」の元祖だわ。こりゃ。あの独特の発声方法とちょっと華麗な衣装が駄目な人には厳しいのだろう。

1999.4.9

 睡眠の効果か薬の為か知らないが、回復基調である。送別会があるのだが、一次会で、ビール1杯とワイン2杯でアルコールは止め。十分飲んでいるという話もあるが。二次会は遠慮した。

1999.4.8

 本当に調子が良くないので、午前中は本業を休んだ。午後に頂いた風邪薬を飲んだところ、無茶無茶眠くなってしまい、家に着いた途端夕食も摂らずに眠りに落ちる。

1999.4.7

 本当に今日が冊子の締め切り。と言ってもプリントアウトしてデジタルコピーに突っ込むだけである。土壇場で2個所も誤植の連絡があり、出力前に直す。

1999.4.6

 管理人は実は勤め人でもあるので、(管理人は副業という事になっている)昼間はサラリーマンをしている。校正は自分でやると誤りを頭脳が自動補正して正しく読むので危険である。
 ここで便利なのはAdobe Acrobatである。プリントアウトをfaxして校正するのが従来の手法であろうが、現在はpdf書類として出力してmailなりwebで配布しておく。それを各自が校正すれば早くて確実である。仕事から戻った頃、沢山の誤植が報告されていた。

1999.4.5

 Adobe Tableで「っ」が行頭に来てしまうという禁則処理を無視した状態は何故か直らない。仕方がないので表の横幅を若干縮めるて対応してしまった。印刷しておかしくなければ何でも良いや。(投げやり)

1999.4.4

 結局、表はAdobe Tableを使えば済む事が分かってしまった。まあDTPで表をExcelで作ろうと考えるのが間違いであるのだが。しかし、Adobe Tableは日本語版を使っているのであるが、何故、日本語の禁則処理が出来ないのであろうか。「っ」が行頭に来ているぞ。!?

1999.4.3

 知り合いの結婚式の準備で冊子を作っている。今はPage Maker 職人となっている。現場で一番使えないソフトがMicrosoft製品である。マニュアルを読んでもさっぱり分からない。直感的な操作が出来ないからマニュアル本が必要なのだ。雇用の創設の為に大変役立つ操作体系は素晴らしい物がある。

1999.4.2

 先日のライヴのチラシを良く見るとZABADAKのライヴのチラシが入っているではないか。面子を見るとかなり入れ替わっている。大体に於て、ヴォーカリストの高井萌や楠均が居ないが、ヴォーカルは大丈夫なのであろうか。
 何て書くと熱心な信者に刺されるかな。さて、ここで重要なのは技量としての上下は出来上がる作品の品質に必ずしも直結しないという事である。

 吉良知彦のヴォーカルは正直「下手」である。(おいおい)が、それは彼なりのヴォーカルスタイルになってしまっており、さらにそれを補って余る作曲の技量と演奏があるのだろう。

1999.4.1

 実は昨日のライヴの遊佐は替え玉なのだそうだ。やけにPAからの音が変だと思ったが、そういう内幕だったとは...。
1999年3月
空耳音楽博物館館長宛のMailはこちらへ。
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